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直島−金沢

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行程

Route

毎年のように出掛けていた小旅行もフリーランスという立場になってからどういうわけか興味を感じなくなっていた。余裕がなくなったと言えばそれまでなのだが、あれだけ遠出することにワクワクしていたのにまったくと言っていいほど外の世界への情念を失ってしまい、すっかり重い腰になってしまったのだ。朝起きてから夜寝るまでのほとんどの時間をネットというメディアの前で過ごすと、外の世界を肌で感じようという心境にならないのかもしれない。とにかく久しぶりに旅に出ようと思い立ったのにはひとつの大きな理由があったのだ。

船旅がしてみたい。

日本近海には長距離のフェリー網があり、北海道から沖縄までほぼ船で移動できる。その上、移動と宿泊が一緒なのである意味では効率良く長い距離を稼ぐことが出来るわけで、つまりたまたまグーグルマップを見ていて海上に長い軌跡があることに気付き、ついで様々な運行会社の様々なサービスを知り、豪華な客室を有するもの、景色が素晴らしいこと等を知り、あまりよく知らない土地に大型船の船着場があることに感銘を受け、そうこうしているうちに、そういえば海のある舞鶴は京都府だったかと思い出して、そうしたある意味で癖のある地方都市への慕情が否応なく高まったからだった。ところがこの話の続きとして結論を言ってしまえば、今回の旅ではそうしたフェリーに乗船することはなかったのである。出発直前に以前取れなかったサンライズ出雲・瀬戸のチケットがあっさり取れてしまい、いきなり目的地を変更することとなり、旅に出たら出たで船に乗って移動することが勿体ないと感じ始め、台風の接近という天候の問題はあったにせよ神戸港や舞鶴港まで行きながら遂に乗り込もうとはしなかった。台風の予測進路から逃れるように、山陽と山陰を行ったり来たりしながら東に向かい、最終的には金沢まで辿り着いて旅を終えることとなった。

こんな感じで旅に出てしまえば、どういう心境の変化があるか分からない。あらかじめ決められたルートを進むのではなく、その時に感じた通りに、或いは路線図や時刻表を見ながら、風景の続きを妄想しながら、道筋を決めて行くことのほうが自然だと思う。先に何があるのか知りたいというのも当然の欲求のように思うし、何か障害があって進めなくなったとしても臨機応変に変えやすいというものだ。ある意味では無責任な旅路というのもまた旅の醍醐味だと思う。

ひとつ学んだことは自分の場合、都内からなるべく近い場所、東京の有明か茨城の大洗かその辺りで船に乗ったほうが良さそうだ。

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サンライズ出雲・瀬戸

  • 35.681298, 139.766247
  • Tokyo Metropolitan
さて念願の寝台特急。サンライズ出雲とサンライズ瀬戸は連結されていて岡山駅で切り離され別々の目的地に向かう。出雲は出雲市駅、瀬戸は高松駅。
個室を選ぶ余裕がなかったので今回は二階建ての一階部分。
洗面台。ここで歯を磨き顔を洗う。もちろん順番待ちが必要なので空いている隙を狙う。
一階にある個室なのでホームが半分埋没する。スカートを履いた方はホーム端を歩かないこと。
廊下はかなり狭く、すれ違うには思いやりが必要。
床には他の二階建て車両と違い床材シートは室内ぽい雰囲気。
写真がボケ気味なのはご愛嬌で。一人用個室はかなり狭く大柄な方だと多分相当窮屈に感じると思う。個室のロックは暗証番号式。出発してから車掌が切符拝見に来るので注意すること。ほとんど寝られないで朝を迎える。写真はおそらく岡山の手前あたり。
岡山駅で出雲と切り離される。瀬戸は前方に配置されているのですぐに出発。あっという間に瀬戸大橋。
高松駅に到着。写真は車両後方だが、最前車両の車体には虫の死骸がびっしりとこびりついていた。あまりに気持ち悪かったので写真は撮らず。
前回高松に来た時もこんなに新しい駅舎だったかなとしばし記憶を探るが思い出せない。ここから高松港まで横断歩道橋を渡り歩いて徒歩5分ほど。
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