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黒部ダム

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行程

Route

映画「黒部の太陽」で有名な日本で一番巨大なダムを見に学生時代から通い詰めること3回目。数多くの殉職者を出してやっとのことで完成したこの構造物の凄まじさはまず壮大なアルペンルートを登り切らないと見ることはできない。とにかく山を切り開いて新しい湖、それも無数の人間を潤す規模のものを作ってしまったのだから、それだけで胸が踊るというものだ。

実はこの黒部行きは当日の夕方に行くことを決めたのだった。新宿から特急に飛び乗り、松本から大糸線普通列車に乗り換えて信濃大町駅へ、駅の案内所に書かれてあったホテルの電話番号に片っ端から電話して結局ルート沿いにある麓のホテルに着いたのは深夜近くになっていた。紅葉のシーズンにもかかわらず金曜日とはいえ平日ということもあってか宿泊客はほとんどおらず、例によってほぼ貸切状態ではあったのだが何の準備もせずにカメラだけ持ってノコノコやってきたので受付の従業員には変な客だと思われたかもしれない。もちろんこんなふうに出先で突然思い立って旅に出ることはかなり稀なことなのだが、この時はきっと何か思い含めるような出来事があったんだろう。記憶が定かではないのでかなり曖昧な話なのだが、もしかしたら会社を辞める辞めないというような話をしていた時期かもしれない。とにかく東京ではない何処かの、それも自然と一体となったような巨大な構造物を見て心を落ち着かせたかったのだと思う。

信濃大町駅を長野県側からの玄関とすると、入り組んだ山道を路線バスで登り、扇沢でトロリーバスに乗り換える。トロリーバスは屋根にパンタグラフのような棒状の突起があり、それを架線にこすりつけながら電気を受けて走行する特殊なバスのことを言う、黒部ダムまで着くと富山県側まで下るためにはさらにケーブルカーやロープウェイ、バスなどを駆使して立山駅まで進み、東京都民にはお馴染みの富山地方鉄道に払い下げられた旧レッドアロー号の車両に乗って富山駅まで向かうこととなる。かなりの距離だし、駆け足で通り抜けてももほぼ一日掛かる行程だ。そのため長野県と富山県に跨る全てのルートを網羅したい場合は信濃大町か立山のいずれかで宿泊し早朝に出発するのが一般的な行程のようだ。いずれにしても夏場でも山頂付近はかなり冷え込むので長袖は必須。この時は10月とはいえ標高が2500メートル近い室堂は真冬並みの寒さだった。しかも前述の通り防寒具など用意していなかったので凍えるほど寒かったのを覚えている。

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  • Day 1
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扇沢

  • 36.558535, 137.720453
  • Nagano Prefecture
直前に連絡したにもかかわらず運良く信濃大町駅からトロリーバスの発着場がある扇沢駅の中間地点に宿を取る。
路線バスに乗って扇沢へ。早朝だがすでに生憎の雨模様で視界が悪く不安を覚える。
トロリーバスに乗り、黒部ダムに早速到着。終点からは徒歩でダムまで向かうのだが長いトンネルをソロリソロリと抜けていく。
この時ISO感度の設定だとかフラッシュだとかその辺の使い勝手をよく分かっておらず、暗い場所では写真がよくブレているのが悲しいところ。
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