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  • Oct. 4, 2016
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重要書類が折れるのを防ぐために

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会社員時代は滅多に書くことがなかった見積書や請求書。フリーランスになってからは勿論自分で書かなければ報酬を得ることは出来ないので仕事の度にクライアントだったり代理店だったりに直接送付する。その際A4版を三つ折りなどで折らずにそのまま角2封筒で送る場合は届け先まで出来ればピンとした状態で送りたいということで、下敷き代わりにちょっとしたイラストを印刷した厚手の紙を同封することにしている。上の写真のものは5代目で毎年イラストや用紙を変更しているので、毎年発注していただいている方は全種類お持ちのはず。

今年のものはテーマを流鏑馬にしてキャラクターに衣装を着せ、的を射る・正鵠を射るという自身のデザイナーとしてのスタンスを表現したものだったが、どういうわけか弓矢を描き損じているので分かり辛かったかもしれない。裏面の漫画風描き文字は的を射た後の心情を表現していて、様々な感情がないまぜになったようなルツボ感を表現したかったもの。話は変わるがこういう擬音のことをオノマトペといい、実際にオノマトペ辞典なるものを購入して参考にし、直接漫画用紙に描いたものをスキャンしてベクター化した。

漫画家になりたかった十代半ば、描き文字で参考にしていた作家は松本零士や新谷かおるとかのあの系譜で、当時隆盛を誇っていたジャンプ漫画と違い迫力のある描写でもスマートな印象だったのを記憶している。とはいえ例えばカタカナの表現「オ」や「ト」「ワ」などはどんな漫画でもよく使われているので分かりやすい。少女漫画などは平仮名のものが多い気がする。ベタ塗りだったり、立体的だったりとかなりバリエーションに富んでいてこれに着目して漫画を読むのも面白い。デザイン的に言えばこれは紛れもないタイポグラフィーの一種だと思うし、誰の目にも分かりやすい優秀なグラフィックデザインのひとつでもあると思う。

さて今年も残す所僅かだが、こうしたカードや名刺など新しいツール類の製作は年度末を過ぎて落ち着いた4月に行うのが恒例になっている。ゴールデンウィークが明ける頃に入稿して6月からの案件は新しいものに差し変わるというスケジュールだ。

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  • Oct. 4, 2016
  • © Suzuki Takeya